大手化学メーカーの「クラレ」はアメリカの工場で起きた火災事故で、けがをした作業員などから損害賠償などを求められていた裁判で、原告140人余りに関連する支出として新たに340億円を特別損失として計上したと発表しました。
クラレは去年5月にアメリカ・テキサス州にある樹脂の生産工場で発生した火災事故で、外部委託業者の作業員などおよそ160人から裁判で損害賠償などを求められています。
会社はことし10月に一部の作業員との和解金も含めた140億円を特別損失として計上していましたが、原告140人余りに対して現時点で見積もりが可能な支出として、新たに340億円を特別損失として計上すると明らかにしました。
これに伴いことし12月期の業績予想について、最終利益をこれまでの285億円から25億円に下方修正しました。
-- NHK NEWS WEB