プロ野球のチケットなどをインターネットで不正に転売したとして東京都の職員が逮捕されました。ネット上でチケットを不正に転売することは、ことし6月に施行された新たな法律で禁止されています。
逮捕されたのは東京都の千代田都税事務所の職員、山内浩史容疑者(35)です。
警視庁によりますと、ことし7月から10月にかけてプロ野球のオールスターゲームなどのチケット合わせて4枚をインターネットの転売サイトで、定価より高いおよそ5万6000円で販売した疑いが持たれています。
ほかにも、複数のプロ野球の球団やアーティストのファンクラブに自身や家族の名前を使って会員登録してチケットを購入し、7年前からこれまでに1600回余りにわたってインターネットで転売し、およそ5000万円を売り上げていたということです。
調べに対して容疑を認め、「株式投資の失敗を補填(ほてん)するためチケットの転売を始めた。出世も遅れていて、同期との給料の差を埋めたかった」と供述しているということです。
チケットを主催者の同意がないままインターネットで定価より高く転売する行為は、ことし6月に施行された「チケット不正転売禁止法」で新たに禁止されています。
警視庁によりますと、この法律に違反したとして逮捕されるのは初めてだということです。
東京都は「事実関係を確認中だが、事実であれば誠に遺憾です」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB