SNSで誘い出した兵庫県の中学生の少女を埼玉県本庄市の住宅に住まわせていたとして、37歳の男が逮捕された事件で、少女が家族に宛てた手紙の消印が、茨城県内の郵便局で押されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は居場所を特定されないように、男が埼玉県外から手紙を出したとみて調べています。
埼玉県本庄市の不動産業、阪上裕明容疑者(37)は、「ツイッター」で知り合った兵庫県の中学生の少女を、ことし8月から2か月にわたって、みずからが管理する住宅に住まわせていたとして、未成年者誘拐の疑いで逮捕され、28日身柄を検察庁に送られました。
阪上容疑者は、さいたま市の女子中学生もこの住宅に住まわせていたとして逮捕・起訴されていて、警察によりますと調べに対し「将来的に経営する不動産会社の従業員にしたかった」と供述しているということです。
これまでの調べで2人の少女が家族に「心配しないでほしい」という内容の手紙を送っていたことがわかっていますが、捜査関係者によりますと、このうち兵庫県の少女が書いた手紙の消印が、茨城県内の郵便局で押されていたということです。
また、もう1人のさいたま市の少女の手紙も関東地方の別の県から出されたとみられるということです。
警察は居場所を特定されないように、阪上容疑者が埼玉県外から手紙を出したとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB