奈良県橿原市でアパートが放火され、首に刺し傷のある、住人とは別の男性の遺体が見つかった事件で、室内からは凶器の刃物が見つかっていないことがわかりました。警察は、男性が隣の市にある自宅周辺で襲われたあとアパートに連れ込まれたとみて詳しく調べています。
今月25日の早朝、橿原市栄和町にあるアパートの2階が焼け、火元の部屋から隣の桜井市に住む山岡直樹さん(28)の遺体が見つかりました。
首に刺し傷があったことから、警察は殺人と放火の疑いで捜査しています。
捜査関係者によりますと、火元の部屋には包丁が1本あったものの犯行に使われたものではなく、凶器は見つかっていないということです。
一方、桜井市の山岡さんの自宅から数百メートルほど離れた住宅街の路上に山岡さんの血の痕が残っていたことがわかっています。
警察は、この付近で襲われたあとアパートに連れ込まれたとみて、周辺の防犯カメラの映像を調べるなどしていきさつを捜査するとともに、連絡が取れなくなっているアパートの住人の男性会社員の行方を捜しています。
-- NHK NEWS WEB