赤ちゃん用の液体ミルクの紙パックに取り付けて、そのまま飲ませることができる専用の飲み口が開発され、液体ミルクの普及につながると期待されています。
液体ミルクは、粉ミルクと違いお湯に溶かす必要がなく災害時などに有効だとして、国内ではことしから大手食品メーカーが販売に乗り出しています。
こうした中、哺乳瓶に移し替えることなく、液体ミルクの紙パックに取り付けるだけで、赤ちゃんに飲ませることができる専用の飲み口が開発され、29日から販売が始まりました。
専用の飲み口はシリコン製で、哺乳瓶の飲み口と同じような形に作られ、紙パックの角の部分に固定できるようになっています。
29日は東京都内の赤ちゃん用品の専門店で体験会が開かれ、担当者が飲み口の取り付け方などを説明していました。
液体ミルクを飲ませるのは初めてだという母親は「災害時に一緒に避難できるかは分からないですし、慣れさせていきたい。ふだんの外出も授乳室がある場所に限られていたので、お出かけも楽になればいいなと思います」と話していました。
液体ミルクを販売している江崎グリコの水越由利子ブランドマネージャーは「災害が多くなっているので、家庭や自治体での備えに活用してほしい」と話していました。
このほか、乳業大手の「明治」も来年春に液体ミルク用の器具を発売する予定です。
-- NHK NEWS WEB