1日から師走に入り新年を迎える準備が慌ただしくなりますが、アフリカ南西部のナミビアでは正月のおせち料理で人気の高いイセエビの漁が最盛期を迎え、日本に向けて輸出されています。
大西洋に面したナミビアはさまざまな海産物に恵まれていて、なかでもイセエビは外貨獲得のための重要な輸出品となっています。
南部の町リューデリッツには国内で唯一イセエビを扱うことが許可された国営の水産会社があり、10月から漁が解禁されたのを受けてイセエビが続々と水揚げされています。
輸出先のほぼすべてが日本で、比較的小ぶりなナミビア産のイセエビはおせち料理の重箱に収まりやすいとして人気があり、日本が輸入するイセエビの1割ほどを占めています。
加工場では形や大きさがよいものを輸出用に選び出したうえで、殻付きのまま冷凍する作業を行っていました。
今シーズンは180トンが水揚げされる予定で、日本への輸出で得られる売り上げは3億5000万円を超えると見込まれています。
加工場の責任者のカール・クレーンさんは「ことしは去年よりもいいものが取れている。活きのいいものを日本に届けることができるのをうれしく思う」と話していました。
会社の幹部のイノセンシオ・ベルデさんは「日本の市場はとても重要で、イセエビは両国をつないでいる」と話していました。
-- NHK NEWS WEB