週明けのニューヨーク株式市場は景気の先行きへの不透明感が強まり、ダウ平均株価は、260ドルを超える大幅な値下がりとなりました。ここのところ、上昇基調だった株価ですが、値下がり幅は、ことし10月はじめ以来、ほぼ2か月ぶりの大きさになります。
週明け、2日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて、268ドル37セント安い、2万7783ドル4セントでした。
この日は、午前に発表された製造業に関する経済指標が市場の予想を下回ったことから、景気の先行きへの不透明感が強まり、取り引き終了にかけても売り注文が増えました。
株価は、最高値を続けて更新するなど、上昇基調を続けてきましたが、値下がり幅は、ことし10月8日以来、ほぼ2か月ぶりの大きさになりました。
市場関係者は「トランプ大統領がブラジルやアルゼンチンから輸入される鉄鋼などへの関税引き上げを表明したことが、中国をはじめ、対外的な保護主義の強まりを意識させ、投資家心理を冷やした」と話しています。
-- NHK NEWS WEB