14日の東京株式市場では、予定していた決算発表を先送りにした東芝の株式への売り注文が広がり、株価は13日より8%値下がりして取り引きを終えました。
東芝は14日、正午に去年4月から12月までの四半期の決算発表を予定していましたが、正午の段階で発表を見送り、その後、14日の発表自体を先送りにすることを明らかにしました。
これを受け、東京株式市場では、午後の取り引き開始直後から東芝の株式に売り注文が集中し、株価は一時、13日の終値より23円余り、率にして9.4%下落しました。
その後、買い戻しの動きもあったものの、終値は13日よりも20円、率にして8%下落して、229円80銭でした。
市場関係者は「東芝の経営の先行きへの不透明感から投資家の間ではリスクを避けようとする姿勢が強まり、売り注文が膨らんだ。ただ、東芝はこれまでにも決算発表の延期を行っているうえ、延期の詳しい理由が伝わっていないことから、値下がり幅が大きく広がることはなかった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB