東京・江東区のマンションで、3歳の男の子に暴行を加えて死亡させたとして同居人の男が逮捕された事件で、男の子には目立った外傷はありませんでしたが、事件性が判断できない場合でも遺体を詳しく調べることができる新たな調査によって腹部の内出血が確認されたことが捜査関係者への取材でわかりました。
ことし9月、東京・江東区豊洲のタワーマンションの1室で、3歳の山田隆太郎くんに暴行を加えて死亡させたとして、当時、同居していた大手機械メーカーの社員、渡邉雄二容疑者(34)が、3日夜、傷害致死の疑いで逮捕されました。
これまでの調べで、渡邉容疑者は当初、消防に通報した際、「男の子は目を離したすきに風呂で浮いていた」と説明していたほか、男の子の体には目立った外傷はなかったということです。
こうした中、警視庁は、事件性があるか判断できない場合でも遺体を詳しく調べることができる、6年前に導入された新たな調査によって、腹部の内出血が確認されたことが捜査関係者への取材でわかりました。
犯罪の見逃しを防ぐために制度化された調査で、警察庁によりますと、これまでに1万4000件余りの調査が行われ、少なくとも9件で事件性が浮上したことがわかったということです。
警視庁はどのような暴行があったのか、調べています。
-- NHK NEWS WEB