幼い子どもが歯ブラシをくわえたまま転んでけがをする事故を防ぐための対策を検討してきた東京都の協議会は、メーカーに対し、衝撃を吸収する子ども用歯ブラシの開発などを求める提言をまとめました。
協議会は、幼い子どもが歯ブラシをくわえたまま転んで口の中やのどを突く事故があとを絶たないことから、東京都がメーカーや医師、人間工学の研究者などに参加を呼びかけ、対策を検討してきました。
14日は、安全対策を盛り込んだ提言が、協議会の会長を務める千葉工業大学の越山健彦教授から都に渡されました。
提言では、事故は1歳から3歳前半の子どもに多く発生していることから、メーカーに対して、曲がりやすく衝撃を吸収するほか、口の奥に入りにくい子ども用歯ブラシの開発などの安全対策の強化や、消費者団体や行政によるSNSを利用した注意喚起を求めています。
また、安全対策を強化すると口の奥まで歯ブラシが入りにくくなるなど効果が低くなる可能性があることから、保護者に仕上げ磨き専用の歯ブラシの利用も勧めています。
提言を受けて、都はリーフレットの作成など、事故防止に取り組むことにしています。
-- NHK NEWS WEB