追突し相手の運転手が死亡した事故で、警視庁は、6日夜、過失運転致死の疑いで「はとバス」の本社に捜索に入りました。事故を起こしたドライバーはインフルエンザにかかっていたということで、警視庁は体調のチェックなど安全態勢に問題がなかったか調べる方針です。
4日、東京・新宿区で観光バスの「はとバス」が、停車していたハイヤーに追突して乗り上げ、相手の運転手の男性が死亡しました。
バスのドライバーは、いったん逮捕されたあと釈放され、病院で検査を受けた結果、インフルエンザにかかっていて、事故当時、38度を超える熱が出ていたとみられることがわかりました。
この事故で、警視庁は7日午後6時すぎ、東京・大田区にある「はとバス」の本社に過失運転致死の疑いで捜索に入りました。
警察官が押収物を入れる段ボールなどを手にして裏口から本社に入っていきました。
会社によりますと、朝の出庫前の点検で、ドライバーから体調不良の申告はなく、チェック役による確認でも異常はみられませんでしたが、事故後の聴き取りに対し「事故の前後の記憶がない」と話しているということです。
警視庁によりますと、ドライブレコーダーにも意識がはっきりしないのか、事故の数秒前からドライバーの頭がゆっくりと揺れている様子が写っていたということです。
警視庁は体調のチェックなど会社の安全態勢に問題がなかったか調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB