ソフトバンクグループの孫正義社長は都内の大学で、中国のネット通販最大手、アリババグループの創業者のジャック・マー氏と対談しました。この中で、孫社長は「今後10年間、投資をどんどん増やし、若い起業家が世界を変えるのを支援したい」と述べ、積極的な投資戦略を続ける考えを強調しました。
ソフトバンクグループは中国のアリババに対して、創業まもないころから出資して支援した関係で6日は、孫社長とアリババを巨大IT企業へと成長させた創業者で、9月に会長を退任したジャック・マー氏が、東京大学で学生らを前に英語で対談しました。
この中で孫社長は「初めて会った時、ジャックは出資を求めず、未来や哲学について語り、その姿を見て出資を決断した。起業家に重要なのは、偉大なビジョンと情熱を持ちチームをつくることで、お金は後からついてくる」と語りました。
また、孫社長は「世界は、AI=人工知能による革命を必要としており、今後10年間でどんどん投資を増やしたい。優秀で情熱を持った若い起業家が、世界を変えるのを支援したい」と述べて、今後も積極的な投資戦略を続ける考えを強調しました。
一方、ジャック・マー氏は「技術の革新によって、労働が効率化され、私たちの子孫は週に3日、1日当たり3時間だけ働けばよくなるはずだ。機械のような人間をつくるのではなく、機械を人間のようにするべきだ」と述べて、AIは社会の発展に貢献するという認識を示しました。
-- NHK NEWS WEB