大量の個人情報が入った神奈川県庁のハードディスクが、廃棄などを請け負った企業の担当社員によってネットオークションに出品され外部に流出した問題で、社員は会社の調査に「小遣い稼ぎでやった」と話していることがわかりました。一方、神奈川県には6日夕方までに県民からの不安や怒りの声がおよそ150件寄せられていて県は対応を進めています。
神奈川県庁のハードディスクが、データの消去と廃棄を請け負った東京 中央区に本社がある「ブロードリンク」の担当社員によって不正に持ち出され、18個がネットオークションに出品された問題では、すべて落札され9個がまだ回収できていません。
県によりますと、回収された9個のうち3個は、セットで1万円程度で落札されていたということで、この社員は会社の調査に対し「小遣い稼ぎでやった」と話しているということです。
一方、今回の流出を受け神奈川県には、対応や責任を問う声のほか「自分の情報は流出していないか」とか、「流出していた場合、連絡をもらえるのか」などと、不安や怒りの声が6日午後6時までにおよそ150件寄せられているということです。
県は、個人情報の流出が確認された場合、個別に連絡や謝罪をすることを検討しているということですが、被害の規模や内容がいつわかるかは見通しがたっていないと言うことで、残る9個のハードディスクの所在の確認を急ぎたいとしています。
-- NHK NEWS WEB