アメリカの景気の現状を示す重要な指標、雇用統計が発表され、先月の農業分野以外の就業者の数は、26万人余りの増加と市場予想を大きく上回りました。市場関係者の間では、FRB=連邦準備制度理事会は来週の会合では3回連続で実施してきた政策金利の引き下げをいったん休止するという見方が強まりそうです。
アメリカ労働省が6日発表した先月の雇用統計で、農業分野以外の就業者の数は前の月と比べて26万6000人増加し、市場の予想の18万人を大きく上回りました。
業種別に見てみますと、「自動車」分野で4万人増加し、GM=ゼネラルモーターズのストライキが終結したことで全体の就業者数が押し上げられています。
また、失業率は3.5%と、低い水準を維持したほか、時給の平均は前の年の同じ月と比べて、3.1%の上昇となりました。
アメリカでは、中国との貿易摩擦によって製造業の設備投資が減少するなど、企業部門に悪影響が現れていますが、雇用は堅調な伸びが続いています。
市場関係者の間では、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は来週の会合では3回連続で実施してきた利下げをいったん休止するという見方が強まりそうです。
-- NHK NEWS WEB