アメリカ大統領選挙の野党・民主党の有力候補、バイデン前副大統領が、いわゆるウクライナ疑惑への関与について質問した有権者を「うそつきめ」などと、感情をあらわにしながら激しく攻撃する一幕があり波紋を呼んでいます。
来年のアメリカ大統領選挙に向けた野党・民主党の指名争いで、支持率トップを走るバイデン前副大統領は5日、来年2月に全米に先駆けて候補者選びが行われる中西部アイオワ州で集会を行いました。
この中で、有権者の男性がウクライナ疑惑をめぐり、バイデン氏が息子をウクライナ企業の役員に送り込んだと指摘すると、バイデン氏はこの男性に向かって「ひどいうそつきめ。私の息子が何か悪いことをしたと言う者は誰もいない」などと、感情をあらわにしながら反論しました。
そして男性が「あなたが間違ったことをしていると言っているのではありません」と応じると、バイデン氏は「あなたは私が息子を企業に送り込んだと言った。自分の言ったことをはっきりさせろ」などと詰め寄りました。
さらに、この男性が83歳と77歳のバイデン氏より高齢だったことから「私に投票するには年を取りすぎだ」と激しく攻撃しました。
一連のやり取りを収めた動画はインターネット上で拡散し、ウクライナ疑惑をめぐり、これまで問題は、むしろバイデン氏側にあると繰り返し主張してきたトランプ陣営も早速「バイデン氏がキレた」とツイッターに投稿するなど、波紋を呼んでいます。
-- NHK NEWS WEB