6日のニューヨーク株式市場は、朝方発表されたアメリカの雇用統計が市場の予想を上回ったことから安心感が広がり、ダウ平均株価は前日に比べて330ドルを超える大幅な値上がりで今週の取り引きを終えました。
6日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて337ドル27セント高い2万8015ドル6セントで、先月29日以来、2万8000ドルを回復しました。
米中の貿易交渉が長期化するのではないかという懸念から、ダウ平均株価は今週初め、大きく値下がりしましたが、6日の大幅上昇で値下がり分をほぼ取り戻した形です。
市場関係者は「雇用統計の内容がよかったことに加え、米中交渉が進展するという期待は依然として根強く、景気の先行きへの安心感から買い注文が広がった」と話しています。
また、原油価格も値上がりしました。これは中東の産油国とロシアなどが原油生産量の減産拡大で合意したことを受けたもので、6日のニューヨーク原油市場は国際的な原油取り引きの指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=59ドル85セントまで値上がりしました。これは、ことし9月半ば以来の高値水準です。
-- NHK NEWS WEB