梶山経済産業大臣は今月10日からインドを訪問し、インド産業の競争力強化に向けたデジタル分野の支援策を伝える方針です。RCEP=東アジア地域包括的経済連携からの離脱も示唆するインドから柔軟な姿勢を引き出したい考えです。
梶山経済産業大臣は今月10日から11日までインドの首都ニューデリーを訪れ、RCEP交渉を担当するインドの閣僚などと会談し、日本のデジタル分野の経済支援策を伝える方針です。
支援策では、日本のIT企業がインドに進出して現地企業と共同事業を行う際、1件につき数千万円ほどの調査費用を補助するなどして日本企業の進出を促します。
併せて、インドの農業や漁業の生産性を向上させることができる日本企業のデジタル技術を紹介し、現地での導入拡大を求めていくことにしています。
日本とインド、中国などが参加するRCEPはインドが国内の反対論を背景に交渉からの離脱も示唆し、今の16か国の枠組みを維持できるかが焦点となっています。
インドを含む枠組みで妥結を目指す日本としては、デジタル分野での協力を通じてインド産業の競争力強化に貢献できることを訴え、インド政府から柔軟な姿勢を引き出したい考えです。
-- NHK NEWS WEB