アメリカのメーカーが出したエクササイズ用バイクの動画の広告が、女性に無理やりダイエットさせている内容だとして、ネット上で「性差別だ」と批判を受け、このメーカーの株価が一時15%も下落する事態となりました。
問題となったのは、アメリカの健康器具メーカーが先月、クリスマス向けに出したおよそ30秒の動画の広告です。夫からエクササイズ用のバイクを贈られた女性が、1年にわたってトレーニングする様子を撮影し、その記録を夫と鑑賞するという内容となっています。
この広告が出されると、ツイッター上では批判が相次ぎ、「支配的な夫が痩せている妻に無理やりダイエットさせている」とか「女性の目がおびえているように見える。性差別だ」などという声が上がりました。
一方で、批判は過剰反応だとして広告を擁護する声も出ています。
批判を受けてメーカーは声明を出し、「われわれの広告は健康に至るまでの道のりのすばらしさを共有するために制作されたものだ。一部の人たちがこの広告を誤解したことは、残念です」などとコメントしています。
広告はユーチューブで400万回以上再生されるなど大きく注目され、騒動の影響でこのメーカーの株価が一時、15%も下落する事態となりました。
-- NHK NEWS WEB