需給にあわせて価格を変える「ダイナミックプライシング」という価格決定の新たな手法が、小売の現場や音楽のライブのチケットなど幅広い分野に広がりを見せています。
ダイナミックプライシングは、季節や天候によって変わる需要をAI=人工知能が分析して価格を変動させる手法で、ホテルの宿泊代や航空機のチケットのほか、小売などでも導入を検討する動きが出ています。
このうち家電量販店の「ノジマ」はことし10月から、首都圏を中心とした185店舗すべてで商品の価格をデジタルで表示する仕組みを導入しました。会社では今後はAIも活用して、売れ筋の商品やライバル店の価格などを総合的に分析して、店舗ごとに最適な販売価格を決める仕組みの導入も検討したいとしています。
ノジマの貞森望グループ長は「本格的な検討はこれからだが、多種多様な価格設定には、AIの力で省力化していくことが必要だと思っている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB