東京・多摩市のマンションで、25歳の会社員の男性が殺害された事件で、逮捕された大手宅配会社の元従業員が「警察の事情聴取の前に、凶器のナイフを埋めた」などと供述し、供述どおり川崎市内の雑木林からナイフが見つかっていたことが警視庁への取材でわかりました。
この事件は、去年2月、東京・多摩市のマンションの部屋で、1人暮らしの会社員の福吉香平さん(25)が刃物でおよそ30か所刺されて殺害されたもので、警視庁は、大手宅配会社の元従業員の志村亮介容疑者(29)を殺人などの疑いで逮捕し、14日、検察庁に送りました。
警視庁のこれまでの調べで、志村容疑者は、宅配会社を装って福吉さんの部屋を訪れ、サバイバルナイフで刺したということです。
その後の調べで、ナイフについて、「警察の事情聴取の前の今月8日に埋めた」などと供述し、供述どおり川崎市内の雑木林からナイフとサヤが見つかったうえ、サヤからは被害者の血液が検出されたことが警視庁への取材でわかりました。
事情聴取は事前に連絡し、今月10日から行われていたということで、警視庁は志村容疑者が事情聴取の前に証拠を隠そうとしたと見て調べています。
-- NHK NEWS WEB