日本と中国が省エネや環境分野での協力について話し合う会議が東京で開かれ、国際的な課題となっている温室効果ガスの削減に向けて石炭火力発電所から出る二酸化炭素を再利用するなど、26のプロジェクトを具体的に進めていくことで合意しました。
ことしで13回目となる「日中省エネルギー・環境総合フォーラム」には、日中両国の政府や企業関係者などおよそ800人が参加しました。
この中で梶山経済産業大臣は「多様なエネルギー源を活用しながら『脱炭素化』の歩みを進めることが重要だ。中国や世界と連携し、イノベーションで経済成長と環境の両立を目指したい」と述べました。
会議では、地球温暖化対策を話し合う国連の会議、COP25でもテーマとなっている温室効果ガスの削減について意見が交わされ、中国の石炭火力発電所から出る二酸化炭素を燃料としてだけでなく化学製品の製造過程でも再利用できないか、日中両国が検討していくことで合意しました。
このほか、中国の化学メーカーの工場で発生する副産物の水素をエネルギーとして使う事業に日本の大手商社が協力するなど、合わせて26のプロジェクトを具体的に進めていくことで合意しました。
日本としては、二酸化炭素の排出量が世界最大の中国と技術協力を進め、世界全体の削減につなげたい考えです。
-- NHK NEWS WEB