韓国で、パク・クネ(朴槿恵)大統領の長年の知人らをめぐる一連の事件や疑惑を捜査している特別検察官は、韓国最大の財閥、サムスングループの事実上のトップについて、贈賄などの疑いで先月に続いて再び逮捕状を請求しました。ソウルの裁判所は16日にも逮捕が妥当かどうか判断する見通しです。
韓国最大の財閥サムスングループは、おととし、グループ内の企業どうしの合併をめぐって大統領府に協力を求め、その見返りとして、パク大統領や長年の知人、チェ・スンシル(崔順実)被告側に巨額の資金を拠出した疑いが持たれています。
一連の事件や疑惑を捜査している特別検察官は14日午後、サムスングループの事実上のトップ、サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長とサムスン電子の社長の2人について、贈賄などの疑いで逮捕状を請求したことを明らかにしました。
特別検察官は、13日から14日未明までおよそ15時間にわたって、イ副会長から事情を聴いていて、逮捕状を請求したのは先月、裁判所から棄却されたのに続いて2回目です。
韓国メディアによりますと、イ副会長は大統領府を通じ公正取引委員会に対し、サムスングループに有利になるよう圧力をかけたという疑惑をめぐって、事情を聴かれたということです。
ソウルの裁判所は、16日にも逮捕が妥当かどうか判断する見通しです。
-- NHK NEWS WEB