先月に倒産した企業の件数は724件で、3か月連続で前の年の同じ月を上回りました。根強い節約志向を反映して、飲食店を中心にことし1年間の倒産の件数は前の年を上回る見通しです。
民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、先月、1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の数は724件で、前の年の同じ月より2.5%増えました。
3か月連続の増加で、業種別にみると人手不足や人件費の高騰が重なり、ソフトウエア開発を中心にサービス業が9.8%、建設業が7.2%、それぞれ増えました。
また消費者の根強い節約志向を受けて飲食店の倒産は1月から先月までで668件に上り、年間として最も多いペースで増えているということです。
今後の見通しについて、調査会社では「消費税率引き上げの影響で倒産は増えるおそれもあり、ことし1年間の倒産件数は2年ぶりに前の年を上回る見通しだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB