先月、首都圏で発売された新築マンションの1戸当たりの平均価格は、高級物件が多く発売されたことなどで6900万円余りと、平成3年以来26年ぶりの高い水準となりました。
民間の調査会社「不動産経済研究所」によりますと、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県で先月発売された新築マンションは合わせて1384戸で、去年の同じ月より7.4%減りました。
一方、1戸当たりの平均価格は6911万円と、去年の同じ月より1341万円、率にして24.1%上昇し、平成3年6月以来26年ぶりの高い水準となりました。
これは、年末にかけての販売商戦が終わり、発売戸数が減る中、3億円を超える物件など東京都心で高級物件の発売が相次ぎ、平均価格を押し上げたことが主な要因です。
不動産経済研究所は「今回は特殊要因もあってマンション価格が大きくつり上がった。ただ、このところ建設会社の間では東京オリンピックに向けた工事のめどがついてきたとして、多少価格が低くてもマンションを受注しようとする動きも出ていて、今後、発売価格の低下につながっていく可能性もある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB