フランスでは、年金制度の改革に反発する労働組合によるストライキでほとんどの公共交通機関の運休が1週間続く異例の事態となっています。マクロン政権は新制度の導入を遅らせるとして譲歩する姿勢を示しましたが、組合側は受け入れず、ストライキの長期化への懸念が強まっています。
フランスでは、政府が財政再建を理由に進めている年金制度の改革に対し、国鉄職員の労働組合などは年金の受給額が減るおそれがあるなどとして反発し、今月5日からストライキを続けています。
フィリップ首相は11日、職業によって42に分かれる年金制度を1つにまとめ、労働時間に応じて支給額を決める新たな制度の案を発表しました。
この中で新制度の導入を遅らせるなどとして譲歩する姿勢を示しましたが、組合側は受け入れられないとしてストライキを続ける方針です。
パリでは、国鉄や地下鉄など公共交通機関のほとんどが運休する事態が1週間続き、通勤や観光にも影響が広がっています。
-- NHK NEWS WEB