経営再建中の家具販売大手「大塚家具」は、家電量販店大手「ヤマダ電機」からの出資を受け入れて傘下に入り、赤字が続く業績の立て直しを図ると発表しました。また、大塚家具の大塚久美子社長は、子会社になった後も社長を続ける考えを明らかにしました。
大塚家具は12日、取締役会を開き、新たに株式を発行する第三者割当増資を実施したうえで、ヤマダ電機からの出資を受け入れ、傘下に入ることを決めました。
ヤマダ電機は43億円余りを出資して、大塚家具の株式のおよそ51%を取得し、子会社化することにしています。
これについて12日、都内で両社は記者会見を開き、大塚家具の大塚久美子社長は「引き続き全力を尽くしていきたい」と述べ、ヤマダ電機の子会社になった後も、社長を続投する考えを明らかにしました。
大塚家具は、低価格路線の家具販売店が台頭する中、3年連続で最終赤字になるなど業績の低迷が続き、ことし2月には住宅事業も手がけるヤマダ電機と業務提携し、経営の再建を目指していました。
しかし、売り上げの低迷に歯止めがかからず、ことし9月までの決算で最終的な損益も30億円の赤字となるなど、業績の改善には至っていませんでした。
大塚家具は今後、ヤマダ電機との間でポイントの相互付与や、ネット通販のサイトへの商品の出品などの取り組みを進め、来期の黒字化を目指したいとしています。
-- NHK NEWS WEB