台湾の航空会社「遠東航空」が経営継続が難しくなったとして13日から運行を一時停止することになりました。遠東航空は新潟との間で定期便、秋田と福島との間で定期チャーター便を運行していて、日本便への影響もでています。
これは台湾の航空当局が12日、台北で記者会見を開いて明らかにしたものです。
遠東航空は長年経営難が続き、会社のトップが個人の資産を投じて運営してきたものの、11日になって銀行への返済が滞り、会社側から航空当局に対して経営の継続が難しく、運行を一時停止すると説明があったと言うことです。
遠東航空によりますと、会社のトップの男性と連絡が取れなくなっていて遺書のようなメモが残されていたということで、所在の確認を急いでいるということです。
遠東航空は1957年に設立された台湾で最初の民間航空会社で、台湾の全土に加え中国や日本などとを結ぶ海外路線も運行しています。
しかし、格安航空会社が増えるなど台湾の航空業界での競争が激化する中で、近年は中国からの観光客も減少したことで利用者が減って、経営が悪化したものとみられます。
日本との間では新潟との間で定期便、秋田と福島の間では定期チャーター便を運行していて、航空会社では今後、航空券の返金の手続きを進めるということです。
突然の運行停止で台湾では衝撃が走っていて、台湾の離島などにも旅行客が残っているとみられ、航空当局は対応に追われています。
-- NHK NEWS WEB