大手光学ガラスメーカーのHOYAは、東芝グループの半導体製造装置メーカー、ニューフレアテクノロジーに対し、TOB=株式の公開買い付けを行って買収を目指すと表明しました。ニューフレアに対しては、すでに東芝が完全子会社化に向けたTOBを行っていて、これに対抗する形になります。
発表によりますと、HOYAは、来年4月にも半導体製造装置メーカー、ニューフレアテクノロジーに対してTOBを行い、完全子会社化を目指すということです。
ニューフレアに対しては、東芝グループが完全子会社化していわゆる親子上場を解消しようと今月25日までの日程でTOBを進めていて、これが成立しなかった場合に、HOYAが買収に乗り出すとしています。
東芝側と事前の協議はしていないということで、1株当たりの買い付け価格は1万2900円と、東芝よりも1000円高く設定しています。
HOYAは、半導体関連の部材を手がけていることから、半導体製造装置を製造するニューフレアを子会社にすることで、双方の企業価値を高められると説明していて、東芝やほかの株主に賛同を呼びかけています。
ただ、東芝は「完全子会社化を目指すことに変わりはない」としていて、まずは東芝側のTOBの結果が注目されます。
-- NHK NEWS WEB