アメリカの複数のメディアが、米中の貿易交渉が第1段階の原則合意に達し、トランプ政権が中国からの輸入品に対して関税を上乗せする措置を先送りする方針だと伝えたことについて、中国外務省の報道官は会見で、「米中両国だけでなく国際社会が期待している」と述べ、交渉の早期の合意に期待感を示しました。
アメリカの複数のメディアは、米中の貿易交渉が第1段階の原則合意に達し、トランプ政権が15日に計画していた中国からの輸入品に関税を上乗せする措置を先送りする方針だと伝えました。
さらに、報道では、アメリカが、すでに上乗せしている関税を、一定程度、引き下げることも検討しているとしいます。
これについて中国外務省の華春瑩報道官は、13日の会見で、「米中が第1段階の合意に近づいているという報道が出て以降、欧米の株式市場ではいずれも株価が上昇した。これは、交渉を通して合意に達することが、両国の利益となるだけでなく、国際社会からも期待されているということだ」と述べ、交渉の早期の合意に期待感を示しました。
また、王毅外相は外交問題について演説し、「平等で互いに尊重するという考え方のもとで、対話によって両国間の矛盾や意見の違いを解決してきたい」と述べました。
アメリカが、すでに上乗せしている関税を引き下げた場合、貿易摩擦が激しくなって以降、初めてとなるだけに、交渉の行方に関心が集まっています。
-- NHK NEWS WEB