東京 世田谷区で、一家4人が殺害された事件から19年となるのを前に、遺族や地元の住民が現場近くに集まり、事件の解決を願いました。
平成12年の大みそか、東京 世田谷区の住宅で、会社員の宮沢みきおさん(当時44)の一家4人が殺害されているのが見つかりました。
事件は、未解決のまま今月末で19年となり、現場近くのホールに遺族や地元の住民が集まり、1分間の黙とうをささげました。
そして、会の主催者で、成城警察署の署長を務めた土田猛さんが「現場で『事件が解決したよ』と報告できるように、引き続き力を貸していただきたい」と呼びかけました。
そして、参加者は家族の遺影に花を手向けて事件の解決を願いました。
ことしは、これまで保存されてきた現場の住宅について、屋内の状況がすべて証拠化されたことや、建物の老朽化も進んでいるとして警視庁が遺族に取り壊しを打診しています。
みきおさんの母親の宮沢節子さん(88)は「老朽化によって子どもに事故が起きたら危険だと言われると怖いですが、家がなくなると風化が早くなるのではと判断しかねています。19年は本当に短かったと感じていますが、事件が解決できず残念です。なるべく元気なうちに事件の解決を報告したいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB