通信大手のソフトバンクグループは、アメリカの投資会社を買収し、サウジアラビアの政府系ファンドなどと近く設立する予定の1000億ドル規模のファンドに運用のノウハウなどを活用していくことになりました。
発表によりますと、通信大手のソフトバンクグループは、ニューヨークに本社を置く投資会社「フォートレス・インベストメント・グループ」をおよそ33億ドル(およそ3752億円)で買収することで合意したということです。
買収は複数の投資家とともに行い、ソフトバンクグループの出資額や出資比率は今後、確定するということです。
「フォートレス・インベストメント・グループ」は1998年に設立され、個人投資家や機関投資家向けに、不動産や債券などの運用を行う世界有数の投資会社です。
ソフトバンクグループは、今回の買収によって、この投資会社が培ってきたノウハウをサウジアラビアの政府系ファンドやIT企業などから出資を募って近く設立する1000億ドル(およそ10兆円)規模のファンドの運用などに活用することにしています。
ソフトバンクグループの孫正義社長は「今回の買収によってグループ全体の潜在的な可能性を拡大し、長期的な成長につなげたい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB