タイでことし、民政移管に向けた選挙で躍進した野党について、タイの選挙管理委員会は法律を超える額の資金を受け取っていたとして、憲法裁判所に党を解体するよう申し立てました。野党側はバンコク中心部でデモを行うなど反発を強めています。
タイの野党、新未来党は、ことし3月に行われた民政復帰に向けた選挙で軍政からの脱却などを掲げ、新党ながら若者を中心に支持を集め、第3党に躍進しました。
しかし、タイの選挙管理委員会は、新未来党が党首のタナトーン氏から、法律で認められている個人の1年間の寄付額、日本円にしておよそ3600万円を大幅に上回る6億8000万円余りを受け取っていたとして、憲法裁判所に党を解体するよう申し立てました。
タイの議会下院は与野党の勢力がきっ抗しており、申し立てが認められれば与党側に有利に働くという見方が出ています。
新未来党をめぐっては、タナトーン党首が選挙の際、候補者には認められていないメディア会社の株を保有していたなどとして、先月、議員資格を剥奪されています。
-- NHK NEWS WEB