先月、奈良県橿原市でアパートが焼け、住人とは別の男性の遺体が見つかった事件で、警察は行方を捜査していた20歳の火元の住人の男を、傷害の疑いで逮捕しました。男性が死亡した経緯についても調べる方針です。
先月25日、橿原市のアパートが焼け、火元の部屋から住人とは別人で桜井市に住む山岡直樹さん(28)の遺体が見つかり、警察は首に刺し傷があったことなどから放火と殺人の疑いで捜査していました。
そして、所在がわからなくなっていた火元の部屋の住人で会社員の竹株脩容疑者(20)が何らかの事情を知っているとみて行方を捜査していましたが、15日朝、橿原警察署に出頭してきたため逮捕しました。
警察によりますと、事件前日の先月24日深夜に桜井市の山岡さんの自宅近くの路上で、刃物のようなもので切りつけるなど暴行を加え、けがをさせたとして傷害の疑いが持たれています。
これまでの調べで、現場付近からは大量の血痕が見つかったほか、竹株容疑者の車からは山岡さんの血痕が検出されたことがわかっています。
出頭した際、所持金は数十円だったということで、警察はこの間の足取りや、山岡さんが死亡した経緯についても調べる方針です。警察は竹株容疑者の認否について明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB