ロボット産業の人材を育てるための新たな取り組みです。全国の高等専門学校=高専と産業用ロボットの大手メーカーが提携して、現場の実習などで協力していくことになりました。
全国の高等専門学校を運営する国立高専機構などと川崎重工業、ファナック、安川電機など産業用ロボットの大手メーカーが、人材育成について近く提携することになりました。
深刻な人手不足を背景にさまざまな分野でロボットの需要が高まっていますが、高等専門学校では実習で使う設備が古く、即戦力となる人材の育成が課題となっています。
このため、メーカーのエンジニアが高専を訪れて直接、学生に指導したり、教員が企業の生産現場で最先端の技術を学んだりすることにしています。
産業用ロボットは日本企業が市場の6割近くのシェアを占めていますが、最近、この分野の人材育成に国家的に力を入れる中国に対抗するねらいもあります。
高専とメーカーの取り組みは来年度から始まる予定で、両者の提携を支援した経済産業省は「この活動を全国レベルに拡大し、オールジャパンで人材育成に取り組みたい」としています。
-- NHK NEWS WEB