フランスの自動車大手プジョー・シトロエンが、アメリカのGM=ゼネラル・モーターズから、自動車メーカーのオペルを買収する方向で交渉を進めていることがわかりました。
フランスのプジョー・シトロエンは14日、GMが傘下に置くドイツの自動車メーカー、オペルの買収に向けて、GMと交渉を進めていることを明らかにしました。
プジョー・シトロエンはすでにGMと提携関係にあり、今回の交渉について両社は「戦略的な協力の可能性を常に探っており、プジョー側によるオペルの買収もそこに含まれる」とコメントしています。
世界の自動車メーカーの間では、同じフランスのルノーと日産自動車の連合が、三菱自動車工業を加えて、環境や自動運転技術の開発態勢を強化するなど再編が進んでいます。
プジョー・シトロエンは、去年の世界での販売台数が315万台で、オペルを加えるとおよそ430万台に増えることになり、規模の拡大によって競争力を高める狙いがあるものと見られます。
一方、GMにとってオペルは、ヨーロッパ事業の大きな柱ですが、イギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めて経済の先行きが不透明になる中で不振が続いていて、GMは事業を見直す方針を示していました。
-- NHK NEWS WEB