大手広告会社の電通は、海外事業の不振を受けて、中国やオーストラリアなどで、合わせておよそ1400人を削減すると発表しました。
発表によりますと、電通は海外での広告事業で、他社との競争が激しくなっていることなどから、海外事業で構造改革を行うとしています。
対象となるのは中国、オーストラリア、ブラジル、フランス、ドイツ、シンガポール、それにイギリスの7つの市場で、これらの市場全体のおよそ11%に当たる、合わせておよそ1400人を、今月から来年にかけて削減するとしています。
会社では、退職金の積み増しなど構造改革に伴う費用として248億円を見込んでいるとしています。
これに伴って、電通はことし12月期の1年間のグループ全体の業績予想について、最終的な利益をこれまでの予想より82%余り少ない62億円に大幅に下方修正しました。
-- NHK NEWS WEB