芸能人とメッセージのやり取りができるかのように装い、会員から利用料をだまし取ったとして、出会い系サイトの運営会社の元社長らが有罪判決を受けた事件で、警視庁が主犯格とみて詐欺の疑いで逮捕状を取っていた都内の会社社長が海外から帰国し、逮捕されました。警視庁は、100億円以上を不正に集めていたとみて調べています。社長は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは東京・新宿区のソフトウエア開発、「フリーワールド」の社長、福田裕志容疑者(46)で、警視庁によりますと、平成24年、「AKB48」の当時メンバーだった前田敦子さんとメッセージのやり取りができるかのように装い、サイトに登録した男性会員から現金130万円余りをだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
この事件では、都内の出会い系サイト運営会社の元社長らが3年前に有罪判決を受け、警視庁が主犯格とみて逮捕状を取っていた福田社長は海外に行っていましたが、先月、外務省から旅券の返納命令が出され、14日夜、韓国から帰国したため、逮捕したということです。
警視庁は、福田社長らが芸能人と交流できるかのように装い、利用料をだまし取るいわゆる「サクラサイト」を20余り運営し、全国37万人の会員から合わせて100億円を超える巨額の金を不正に集めていたとみて、全容解明を進める方針です。
警視庁によりますと、福田社長は「間違っています」と供述し、容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB