先週イギリスで行われた総選挙の結果、EU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐる不透明感が後退したことなどを受けて、16日のヨーロッパの主な株式市場ではロンドン市場の値上がり幅が2%を超えるなど株価が大きく上昇しました。
16日のヨーロッパの株式市場では、イギリスの総選挙で保守党が過半数を大きく上回る議席を獲得して来年1月のEU離脱に道筋がついたことで、ヨーロッパ経済の先行きに対する不透明感が後退しました。
さらに、アメリカと中国の貿易交渉が第1段階の合意に達したことを好感する受け止めが広がりました。
この結果、幅広い銘柄に買い注文が膨らみ、株価は大きく値上がりしました。
主な市場の株価指数は、先週末の終値と比べて、ロンドン市場でおよそ2.3%の大幅な上昇となり、4か月ぶりの高値となりました。
また、パリ市場では1.2%上昇しておよそ12年ぶりの水準に、ドイツのフランクフルト市場では0.9%上昇して1年11か月ぶりの高値となりました。
市場関係者は「市場はイギリスのEU離脱と米中の貿易摩擦という2つの課題で同時に進展があったと受け止めており、リスクへの警戒が大きく後退している。株価は当面、値上がりしやすい状況が続くのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB