イラン政府の高官は近く実現する見通しのロウハニ大統領の訪日について「強固な両国関係で、圧力を乗り越えられる」と述べ、アメリカの制裁がある中でも日本との経済関係を強化することに期待を示しました。
イランの首都テヘランでは16日、日本とイランが外交関係を樹立しことしで90年になるのに合わせて、両国の経済交流をテーマにした会合が開かれました。
この中で演説したイランのアラグチ外務次官は「イランは、アメリカの最大限の圧力のもと制裁を受け続けている。しかし私は、強固なイランと日本との関係で圧力や一時的な問題を乗り越えられると信じている」と述べ、今週後半で調整が進められているロウハニ大統領の訪日を通じて、日本との経済関係を強化することに期待を示しました。
演説のあとアラグチ次官は、NHKなどの取材に対して「日本は古くからイラン産原油を買い続けてきた。解決策を見いだし、日本政府や企業がイラン産原油を再び購入することを望む」と述べ、制裁の影響で停止している日本との原油取り引きを再開させたい考えを強調しました。
イランは日本など各国に、停止されている貿易や金融取り引きを再開するよう求めていますが、アメリカが制裁を強化する中で見通しはたっておらず、イラン経済を取り巻く環境は厳しさを増しています。
-- NHK NEWS WEB