経済産業省が情報管理を強化するためとして庁舎内の執務室を日中も施錠し報道各社が「取材活動の制限につながっている」として撤回を求めていることについて梶山経済産業大臣は、取材対応を含めた外部とのコミュニケーションを丁寧に行うよう事務方に指示したことを明らかにしました。
経済産業省は、情報管理を強化するためとしておととしから庁舎内のすべての執務室の入り口を日中も施錠しています。
経済産業省の担当者が取材者と面談する場合は事前に連絡をとったうえで執務室とは別の場所で対応していますが報道各社は「経済産業省にとって都合のよい内容の時だけ取材に応じる」などとして措置の撤回を繰り返し求め今月13日に5回目となる申し入れを梶山経済産業大臣に行っています。
これについて梶山大臣は、17日の閣議のあとの記者会見で執務室の施錠については国の機密や企業の技術に関する機微な情報もあるとして、今後も続ける考えを示しました。
そのうえで梶山大臣は「施錠の結果、取材対応が後退してはならないと思っている。改めて私から外部と丁寧にコミュニケーションを取るよう事務次官に指示した。報道機関との間で改善も含めて互いに理解できるルールをつくってきたい」と述べ、取材対応の改善に努める考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB