大量の個人情報が入った神奈川県庁のハードディスクがネットオークションに出品され流出した問題で、ハードディスクの処分などを県と契約していたリース会社の社長が県庁を訪れ謝罪しました。
神奈川県が都内のリース会社「富士通リース」に借りたハードディスクが、返却後に富士通リースから廃棄を請け負ったデータ消去会社の元社員により18個がネットオークションに出品された問題では、落札された9個の行方が今も分かっていません。
18日、富士通リースの小西秀智社長が神奈川県庁を訪れ、黒岩知事に「個人情報や情報セキュリティに関して対応が不十分だったことを痛感し、反省しています」と謝罪しました。
県によりますと、非公開で行われた面会では小西社長から、流出した18個と同時期にデータ消去会社に渡った370個余りについても、いまだ適切に廃棄されたという確認ができていないと報告があったということです。
面会後、小西社長は報道陣の問いかけに「申し訳ありません」などと述べ、ことば少なに県庁をあとにしました。
黒岩知事は「具体的な再発防止策の説明もなく納得できない」として、引き続き損害賠償請求などを含めた法的措置を検討していく考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB