新しいビジネスモデルを生み出したいわゆるスタートアップと呼ばれる企業の株式上場がことし相次ぎました。17日は人手不足に悩む中小企業の会計処理を支援するIT企業が、東京証券取引所の新興企業向けの市場に上場し、時価総額でことし2番目の規模となりました。
新興企業向けの市場「マザーズ」に上場したのは東京のIT企業「freee」で会社の幹部が東京証券取引所の記念の式典で鐘を鳴らして上場を祝いました。
クラウドの技術を使った会計処理ソフトの開発を手がけ、人手不足に悩む中小企業向けにサービスを展開しています。
初めて付いた株価をもとに計算した時価総額はおよそ1166億円で、東京証券取引所にことし上場した企業の中では2番目の規模でした。
「freee」の佐々木大輔CEOは、「ユーザーにより高い効果を実感してもらえるような製品開発と販路拡大に注力していきたい」と話していました。
東京証券取引所によりますと、ことしは、新しいビジネスモデルを生み出したいわゆるスタートアップ企業の上場が目立ったということです。
一方で、ことしは将来性が評価されて直近の決算で最終損益が赤字のまま上場した企業の数が過去5年間で最も多く、今後、業績を軌道に乗せられるかも課題になりそうです。
-- NHK NEWS WEB