欧米などで自動車の排ガス規制を強化する動きが相次ぐ中、トヨタ自動車は、家庭用のコンセントから充電して、電気だけでも走行できる新型のプラグインハイブリッド車の販売を開始しました。
環境に配慮したエコカーをめぐっては、エンジンと電気モータを組み合わせたハイブリッド車が長く主流でしたが、アメリカのカリフォルニア州では排ガス規制が強化され、ハイブリッド車がエコカーの対象から外れるなど、欧米では排ガス規制を強化する動きが相次いでいます。
こうした中、トヨタは15日から「プリウス」のプラグインハイブリッドの新型車を発売しました。新型のプラグインハイブリッド車は、ハイブリッド車に家庭用のコンセントなどから充電できる機能を備えたもので、今回の車は、電気だけでもこれまでのタイプの2倍以上の68キロ余り走行できるということです。また、屋根にソーラーパネルを取り付けると、太陽光で充電することも可能になりました。
自動車メーカー各社は、より環境性能の優れた電気自動車やプラグインハイブリッド車などの開発に力を入れていて、トヨタはこの新型車を今後のエコカーの柱として位置づけていく方針です。トヨタの内山田竹志会長は「電気自動車は、普及にまだ時間がかかるため、まずは、プラグインハイブリッド車を次のエコカーの主流として普及に努めていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB