太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国国会のムン・ヒサン(文喜相)議長が、日韓両国の企業や国民から寄付金を募って慰謝料に充てるとした法案を提出したことに対し、韓国国会の前では市民団体が撤回を求める抗議の声を上げました。
韓国国会の前には19日午前、「徴用」をめぐる韓国の裁判で原告を支援している市民団体のメンバーおよそ20人が集まりました。
そして、ムン議長と法案を共同提出した与野党の議員13人の顔写真に黒い水をかけて「歴史の汚点だ」と批判し、「法案を撤回しろ」とシュプレヒコールをあげました。
ムン議長が提出した法案は、日韓両国の企業や国民から寄付金を募って財団をつくり、「徴用」による被害を訴えて日本企業に勝訴した原告などに慰謝料を支払うとしています。
市民団体のメンバーは、寄付でなくあくまで日本企業が賠償を行うべきだと訴えています。
19日午後には南西部クワンジュ(光州)でも法案に反対する抗議集会が開かれるなど、一部の市民団体を中心に反発が続くとみられ、法案の審議に影響を与える可能性もあります。
-- NHK NEWS WEB