知人から200万円をだまし取ったとして解雇された福島県内の郵便局に勤務していた日本郵便の元社員がほかにも複数の知人から金をだまし取り、被害の総額はおよそ9600万円に上ることが社内調査で分かりました。元社員はこうした事実関係を認めているということで、日本郵便は、刑事告発の準備を進めています。
福島県伊達市の梁川郵便局で定年退職したあと、再雇用されていた60代の元社員は、知人から200万円をだまし取ったとして、先月、懲戒解雇されました。
日本郵便東北支社によりますと、その後、新たに９人から「うその投資話で現金をだまし取られた」と申し出があったということです。
元社員は社内の聞き取り調査に対してこうした事実関係を認めていて、これまでの被害の総額はおよそ9600万円に上っているということですが、被害の弁済は行われていないということです。
元社員は、「金はパチンコなどに使った」と話しているということで、日本郵便は、ほかにも被害者がいる可能性があるとして、刑事告発の準備を進めています。
日本郵便東北支社は「社会的・公共的役割を担い信用を第一とする会社として、改めて深くおわび申し上げます。今回の事態を真摯（しんし）に受け止め社員指導を徹底してまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB
