日銀は、今の大規模な金融緩和策でETF=上場投資信託の買い入れを続けているため市場で取り引きされる商品が減ってしまったという指摘が出ていることから、早ければ来年春から保有しているETFを証券会社などに貸し出す仕組みを始め、取り引きの活性化を目指すことになりました。
日銀は、2013年から続けている大規模な金融緩和策の一環として、ETF=上場投資信託を市場から大量に買い入れています。現在は年間およそ6兆円をめどに買い入れを続けています。
ただ、買い入れの結果、日銀がETFの70%余りを保有することになり、機関投資家などからは市場の商品が減ってしまい取り引きが低調になっているといった指摘も出ていました。
このため日銀は19日の金融政策決定会合で、保有するETFを証券会社などの金融機関に貸し出す仕組みを始めることを決めました。
財務省の認可を得るなど必要な手続きを進めたうえで早ければ来年春から始める方針で、日銀が貸し出したETFを金融機関が取り引きすることで、市場の活性化を目指すことにしています。
-- NHK NEWS WEB