IR・統合型リゾート施設への参入を目指していた中国企業をめぐる外国為替法違反事件で、関係先として事務所が捜索を受けた自民党の秋元司衆議院議員が去年2月、中国企業がIRの誘致計画への投資に意欲を見せていた北海道留寿都村を訪問し、村長らと面会していたことが関係者への取材でわかりました。東京地検特捜部は、秋元議員と中国企業の関わりについて詳しい経緯を調べています。
日本国内でのカジノを含むIR・統合型リゾート施設への参入を目指していた中国企業をめぐって東京地検特捜部は、企業の関係者が海外から数百万円の現金を不正に持ち込んだ外国為替法違反の疑いで捜査を進めていて、19日、関係先として自民党の秋元司衆議院議員の事務所を捜索しました。
この中国企業は去年1月、北海道留寿都村でリゾート施設を運営する観光会社のIR誘致計画に投資を検討していることを明らかにしましたが、その翌月、秋元議員が留寿都村を訪れ、場谷常八村長や北海道庁でIRを担当する幹部、それに観光会社の社長らと面会していたことが関係者への取材で分かりました。特捜部は秋元議員と中国企業との関わりについて詳しい経緯を調べています。
秋元議員は19日、NHKの取材に対し「不正には一切関与しておらず、当惑している。これまでどおり、不正は行っていないということをしっかりと主張し、身の潔白を証明していく」と話しています。
-- NHK NEWS WEB