不動産賃貸大手のレオパレス21が建設したアパートなどで施工不備が相次いで確認された問題で、国土交通省は、不正に関わったとして会社の一級建築士3人の免許を取り消しました。一連の問題で行政処分が出るのは今回が初めてです。
レオパレス21ではアパートの耐火構造が法律の基準を満たしていないなど施工の不備が見つかったことからすべての建物を調査し、全体の4分の3にあたる2万9774棟で問題が見つかりました。
これを受け、国土交通省は、今月13日付けで会社の一級建築士の社員3人の免許を取り消しました。一連の問題を受け、行政処分が出るのは今回が初めてです。
国土交通省によりますと、免許の取り消し処分を受けた3人は建物の工事が設計図のとおりに行われていなかったにもかかわらず、現場を十分に確認せず、違法な工事を見過ごしていました。
3人が関わったのは大阪府や愛知県など10の府県、合わせて62の物件の工事で、ほかにも多くの物件で不正が確認されていることから今後、処分を受ける建築士は増える見通しだということです。
レオパレス21は「今回の処分は、“会社”に対する処分と受け止めています。ご心配、ご迷惑をお掛けしていることを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB