楽天は、ネット通販、「楽天市場」の送料について、来年3月18日から一定の金額以上の商品を買えば無料になるように統一することを明らかにしました。ただ、一部の出店者からは反発も出ていて、波紋を広げています。
「楽天市場」の送料はこれまで出店者がそれぞれ判断していましたが、楽天は、来年3月18日から、一部の地域をのぞいて、購入額が3980円以上であれば一律で無料にすることにし、このほど出店者に通知しました。
ライバルのアマゾンに比べて送料が分かりにくいことが利用者の不満につながっていると判断したためです。
しかし、一部の出店者からは、「送料の負担が増え、経営が圧迫される」という不満の声が出ていて、公正取引委員会に対して、「強制的なルール変更は独占禁止法に違反するのではないか」として調査を求める動きが出ています。
これに対して楽天は、沖縄や離島などは別の基準を設けるなど、改善に取り組んでいるとしていて「さまざまな方法で説明を重ねながら出店者からいただいた声を施策に反映しています」と話しています。
巨大IT企業への規制強化が議論される中で、送料の変更をめぐって波紋が広がっています。
-- NHK NEWS WEB