和食に欠かせないかつお節は、EU=ヨーロッパ連合への輸出が規制されていますが、静岡県焼津市の水産加工会社が、15日、水産庁から全国で初めてEUへの輸出に必要な認定を受けました。
認定を受けたのは、かつお節の製造・販売などを行っている静岡県焼津市の水産加工会社、新丸正です。
15日、久野徳也社長に水産庁加工流通課の佐藤正課長からEUへの輸出に必要な食品衛生管理システム、「HACCP」の認定書が手渡されました。
ヨーロッパでは和食が人気で、だしをとるのに欠かせないかつお節の需要が高まっていますが、EUが定める衛生管理の基準が厳しく、日本産のかつお節は輸出ができない状況が続いていました。新丸正では、静岡県などの協力も得ながら、EUの基準に適合するように工場の改修などを進め、かつお節の工場として全国で初めて「HACCP」の認定を受けたということです。
EU向けのかつお節の製造は今月下旬ごろから始まり、来年度には輸出に乗り出すということで、久野社長は「EUで流通するかつお節に満足していない人たちは確実にいるので、そうした人たちに日本産とわかってもらえる、よいかつお節を作りたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB